学校長 上條 隆

 

《こころ ゆたかな 人:心豊かな人》になりましょう

群馬大学教育学部附属小学校 第21代校長 上條 隆
 

私たちが、「あいさつしよう(挨拶しよう)」、「おてつだいしよう(お手伝いしよう)」、「べんきょうしよう(勉強しよう)」、「がんばろう(頑張ろう)」、「たすけてあげよう(助けてあげよう)」と思うとき、それをどこで決めますか。それは、「じぶんのこころ(自分の心)」で決めていると思います。「よいこと(良いこと)」をする、「わるいこと(悪いこと)」をする、すべて(全て)自分の心です。心は、目には見えませんが、何か良いことをしてあげると、『あの人は、良い心をもっているね』とか、『すばらしい人だね(素晴らしい人だね)』と言います。ひとりひとり(一人一人)が、「良い心」をもってこうどう(行動)すれば、みんながあんしん(安心)してせいかつ(生活)できる、良いがっこう(学校)、良いしゃかい(社会)になると思います。良い心は、どのように自分の中に生まれるのでしょうか。みなさんは、これから、「たくさんの(沢山の)良い人とであい(出会い)」、「沢山の良いおはなし(話し)をきき」、「沢山の良いけいけん(経験)をし」、「沢山の良いおもいで(思い出)をつくる」ことで、自分の中に生まれるのではないでしょうか。自分が困っているとき、お兄さん・お姉さんに助けてもらいました。すると、「あっこの人、良い人だなお礼をいわなきゃ」と思いますよね。今度は、みなさんがこまっている人を助けてあげたとき。良い人であれば、『ありがとう』とお礼を言うはずです。そして、お礼を言われると、「うれしくなる」と思います。このように、良いことをして、うれしく思ったことは頭の中にしっかり覚えておくことです。みなさんは、おとな(大人)になるまでに沢山時間があります。「なにが良いこと」で、「なにが悪いこと」なのか、自分の心で決めて、正しいと思うことを行っていれば、きっと「心豊かな人」になれると思います。

“一生けんめい勉強し、多くのお友だちと仲良くし、沢山の良い思い出をつくり、《心豊かな人》になりましょう”

 

群馬大学教育学部附属小学校では、研究企画委員(研企委)を中心に、県内小学校の模範且つ、先進的な教育を遂行すべく日々研鑽を積み重ね、その成果を毎年公開研究会にて発表して参りました。また、クラス担任ならびに専門教科の先生方は、学年個々に掲げた教育目標の達成と、子どもたちの能力向上を保障するため、定期的に研究授業を計画し、目標の到達度確認と教育方法の改善に努めております。さらに、本校では「あいさつ」、「あんぜん」、「あとかたづけ」、「あいてこと」の、四つの「あ」で始まる言葉を大切にし、社会生活で必要となる道徳教育も重要視しております。子どもたちの登校時や授業中の元気な姿、純粋な目・心、規律正しい態度、生き生きと活動している姿を拝見すると、目を細めてしまうほどです。“子どもは将来の宝である”とつくづく感じます。

 

保護者の皆様には、日頃、学校行事の運営にご協力頂き大変感謝しております。引き続きのご協力お願いいたします。また、授業参観、PTA総会では、学校運営に参考となるご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。ご家庭におかれましては、お子様が安心して過せる環境づくりに努めて頂くと共に、長い目で成長を見守って下さることを切に願います。

 

群馬県教育委員会ならびに各市町村教育委員会諸氏におかれましては、公開研究会、研究授業等の際、常にご来校頂き、貴重なご意見・ご指導を頂き感謝に堪えません。今後とも、群馬大学教育学部附属小学校の発展にご尽力賜りますようお願い申し上げます。